電気料金単価のからくり

dmx962842011-10-15

1.売電単価・・電力会社に売る余剰電力の単価
 倍額買取制度になったため、全国一律48円固定
 それまでは、電力会社ごとで買電単価と連動した単価が適用されていたので、契約内容に応じて変動していた。
 平成23年度設置からは42円に減額
2.買電単価・・電力会社からの購入単価*1 
  a.従量電灯契約が最もポピュラー 約24円
  b.時間帯別電灯契約は電気の使い方を工夫する事でとても単価が安くなります。
  {特徴}

  • 夜間の単価が低く、夜間の時間帯に電気の消費をシフトさせて夜間率をあげると約22円*2になります。
  • 電化割引制度が別途あり、オール電化の場合は概ね10%割引となるので、さらに安くなります。
  • 単価は3段階で計算されますので、購入量が多いほど単価が高い、したがって一般的な消費物品と異なり多く使うほど割高となります。
  • 基本料金は契約容量を低くすることで安くなりますが、昨今は電化製品が増えて家庭の消費は増えていますので、低くするとブレーカが頻繁に落ちる恐れがあります。また、太陽光など売電を考えておられる場合は契約電力以上の発電容量を設置できませんので、注意が必要です。
  • さらに季節別時間帯別電灯契約もありますが、夏季の単価が高く、夏季以外の設定が低い、単価も3段階ではなくなるので、全体的に使用量の少ない家庭の場合は割高になります。同様に太陽光など設置していると買電量が少なくなるので、割高になる恐れがあるので、注意が必要です。
  • 電化住宅でなくても時間帯別電灯契約に変更できますので、電気の使い方に応じた契約をしましょう。(ただし、オール電化割引は適用されません。)
  • また、電気温水器など1kVA以上の夜間蓄熱式機器を設置していれば、季節別時間帯別電灯契約に変更できます。オール電化の場合はさらに10%割引となる(1ヵ月の割引上限額は3,150円)

  
我が家の場合、電化住宅ではないが、太陽光を導入して時間帯別契約にすることで、10%程度単価が下がりました。*3
さらに、夜間蓄電により夜間率を上昇させる事で、約20円程度以下にも、ということは20%以上単価を下げる事が可能と推察できます。また、必然的に売電量が増加するので、売電効果のアップにも期待できる。
ただ、我が家の場合、電気温水器などを設置していないので季節別電灯契約は結べませんが、季節別電灯契約にした場合の試算をすると、逆に単価が上がるようです。*4

*1:電灯契約内容並びに電力会社で大きく異なります

*2:我が家の場合、太陽光導入しただけで夜間率が24%→35%程度にアップ

*3:太陽光設置しているのに、従量電灯契約のままの家庭はぜひ時間帯別電灯契約に変更しましょう。何もしなくても夜間率がアップするので電気料金がお得になります。

*4:太陽光設置していて、季節別電灯契約にしている家庭は一度試算してみましょう。昼間の買電量が大きく減少するので、通常の時間帯別契約に戻した方がお得な場合があります。